ダイナミックDNSによるTVサーバーのURL指定方法の解説

ここでは、ダイナミックDNSを使ってTVサーバーにURLを割り当てる方法を解説します。

ダイナミックDNSのアカウント(無料)を取得し設定をおこなうことにより、インターネット上から自宅のTVサーバーにアクセスするときに、"http://mytvserver.dyndns.org" のようなURLでアクセスすることができるようになります。

※ログにError:401と記録される場合についてはこちらを参照してください


1.ダイナミックDNSとは

ダイナミックDNSとは、インターネット上でIPアドレス( 100.100.111.222 など ) と ドメインネーム ( hoge.com など) を相互に変換する役割をしているDNS(ドメインネームシステム)サーバーに、動的に変化するIPアドレスを比較的短い時間で反映できるようにしたシステムです。

企業のサイトなどでは、固定されたIPアドレスを使ってサーバーを設置し、そのIPアドレスとドメイン名の対応をDNSサーバーに登録することにより、インターネット上からのドメイン名によるアクセスを可能にしています。

たとえば、A社が持っているIPアドレスが 100.100.100.200で、A社のドメイン名が ACompany.com だとすると、インターネット利用者はブラウザに "http://ACompany.com" あるいは "http://www.ACompany.com" などと入力すると、コンピュータは ACompany.com のIPアドレスをDNSサーバーに問い合わせて、100.100.100.200 という回答を得ます。 その後、100.100.100.200 のコンピュータと通信をおこなうことにより、ブラウザにウェブサイトが表示されます。

これに対して、特別に固定IPアドレスの使用を申請した場合を除いて、通常の家庭用のADSL接続などでは 接続をおこなうたびに、プロバイダが適当なIPアドレスをリースするようになっています。 そのため、接続が一度切れると、次に接続した場合には同じIPアドレスになるとは限りません。 このような場合にも、DNSサーバーを利用してIPアドレスとドメイン名の変換をおこなえるようにするしくみをダイナミックDNSといいます。

結果として、ダイナミックDNSを使うことにより、一般的な家庭用のADSL接続などでもインターネット上からドメイン名を使ってアクセスすることができるようになります。

TVサーバーとダイナミックDNSを組み合わせると、インターネット上から自宅のTVサーバーにアクセスするときに、"http://100.100.111.222" などとしなくても、"http://mytvserver.dyndns.org" のようなURLでアクセスすることができるようになり、また自宅のADSL接続が予測できない停電などで落ちてしまって、プロバイダからリースされているIPアドレスが変わったとしても、相変わらず"http://mytvserver.dyndns.org" でアクセスすることができます。


2.ダイナミックDNSのアカウントを取得する方法

世界中にはダイナミックDNSのアカウントを有料・無料で提供している組織が多数ありますが、ここではTVサーバーが対応していてしかも無料の DynDns.org でのアカウントの取得方法を紹介します。

 

http://dyndns.org にアクセスし、"Sign Up Now" をクリックします。

表示される規約を読んでください。

"I have read and 〜 above."と、"I understand that 〜 accounts:"の2箇所にチェックを入れ、適当なユーザー名を"Username"に、メールアドレスを"E-mail Address"に2回、パスワードを"Password"欄に2回入力します。 ユーザー名とパスワードは忘れないようにメモして置いてください。 

Create Account ボタンを押してください。

Account Createdと表示されます。

すぐに確認のメールが届きます。 メールの中のリンクをクリックしてください。

Account Confirmed という画面が表示され、アカウントが作成されます。 Login リンクをクリックしてください。

ユーザー名とパスワードを入力してログインします。

ログインが完了したらMy Servicesをクリックします。

Host Level Servicesの右側の Add Host Services をクリックします。

Add Dynamic DNS Hostをクリックします。

Hostnameの左側に適当な名前を入力し、右側のdyndns.orgと表示されている部分では選択肢から好きなドメインを選択します。 Add Hostボタンを押して完了します。

登録作業は完了しました。

この状態で、Hostnameの欄に記されている名前を使って、IP Address欄のコンピュータへのアクセスができるようにDNSサーバーに登録されました。 

 

 

以上で DynDns.org へのアカウント登録は完了しました。

このあとは、TVサーバー本体のメニューで、”設定”−”IPアドレス変化時のアクション”を開き、”ダイナミックDNSのアップデート”タブに、ここで取得したアカウントのユーザー名、パスワード、ホスト名を設定してください。 以降TVサーバーは起動時と15分ごとにIPアドレスをチェックし、IPアドレスに変化があれば自動的にDynDns.org と通信を行い、レコードのアップデートをおこないます。 インターネット上からTVサーバーにアクセスするには、http:// に続いて、登録したホスト名を入力することによりアクセスすることができます。

なお、ブロードバンドルータなどを使って家庭内LANにあるコンピュータにTVサーバーがセットアップされている場合には、TVサーバーがインストールされているコンピュータにはローカルIPアドレスしかありませんが、TVサーバー内部での特殊な処理によりプロバイダからリースされているグローバルIPアドレスを自動取得しますので、ダイナミックDNSに非対応のルータを使っている場合でもダイナミックDNS機能が使えるようになります。


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